心療内科で処方される漢方

女性の悩みに「加味逍遙散」

心療内科で処方される漢方薬「加味逍遙散」には、血液循環を良くして体を温める一方で、上半身の熱を下げる作用があります。その効能はとても幅が広く、不安症状やめまい、自律神経失調症、不眠、さらに女性の月経不順や更年期障害にも効果があるとされています。「加味逍遙散」に含まれる生薬で主なものとして、解熱鎮痛作用を持つ「柴胡(サイコ)」や、虚弱体質や婦人病の改善作用を持つ「芍薬(シャクヤク)」、中枢抑制作用のある「蒼朮(ソウジュツ)」などが挙げられ、これらの働きで不安からくる様々な症状を和らげたり、月経を正常にしたりする効果が期待できます。自律神経を整え、月経や更年期障害など女性特有の悩みもカバーできるのは、症状に悩む女性にとっては嬉しいポイントですよね。

気持ちを落ち着かせる「抑肝散」

心療内科で処方される漢方薬「抑肝散」には、高ぶった神経を穏やかにする作用があります。効能としては、神経症や不眠症の改善が挙げられます。もともとは子供の夜泣きへの対処薬として広く使われていましたが、現在では大人の神経症にも用いられるようになっています。「抑肝散」に含まれる生薬で主なものとしては、鎮静作用を持つ「当帰(トウキ)」、興奮、痙攣、めまい、不眠を改善する「 釣藤鈎(チョウトウコウ)」、血行改善作用を持つ「川?(センキュウ)」などが挙げられます。また、前述の「加味逍遙散」と同じく中枢抑制効果のある「蒼朮(ソウジュツ)」と解熱鎮痛作用を持つ「柴胡(サイコ)」を含有しています。イライラからくる不眠症などに対処する漢方薬として処方されています。

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